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星の絵はがきbyえびなみつる

2009年7月号   「黒い太陽」

7月22日は皆既日食。
このところ天文雑誌やプラネタリウムのポスターなどだけでなく、旅行代理店の店頭や一般のマスコミ紙
上で黒い太陽の写真を見る機会がグンと増えてきました。38万Km彼方の直径3,500kmの月と、1億5千
万km彼方の直径140万kmの太陽がピッタリと重なって見えるという偶然がどれほど奇跡的なことなのか。
ついいろいろなことを考えてしまいます。

まず、黒い太陽と言いながら、実はこれは月を見ているという事実。月が一年間に数センチずつ地球から
離れているという観測的な事実をふまえれば、(多分)1億年後の人類は金環食しか見られないだろうとい
うこと。そして、黒い太陽の中に地球と月の軌道がスッポリと入ってしまうという太陽の巨大さ。ヒトは月ま
での宇宙旅行をなしとげましたが、しかしその距離、38万kmは太陽の半径ぶんにも足らないのです。
世界の果てまで行ったつもりの孫悟空が、実はおシャカ様の手の平の上を飛びまわっていただけだった、
というお話しを思い出してしまいました。

©えびなみつる

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