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星の絵はがきbyえびなみつる

2009年1月号   西春坊の星
 

 房総半島から遠州灘にかけて、りゅうこつ座の1等星カノープスは「めら星」と呼ばれています。
"めら"は房総半島南端の漁港の名前で、この星にこの地の名前がついたのには悲しい話が伝
わっています。
 昔、この港から漁に出た船が大シケにあい、たくさんの犠牲者が出た事があった。布良(めら)
の西春というお坊様がこれを悲しみ、即身成仏となって願をかけた。「冬、沖がシケる日、私は
南の空の星となって皆にそれを知らせよう。その星が見えたら船を出してはいけないよ」と。
人々はカノープスが見えた日は漁を休み、以後、海難事故はなくなったのだという

冬の房総半島沖は現代の船乗りにとっても大変むずかしい海域だそうで、季節風の強い日の
衛星画像を見ると、日本海に見えるスジ状の雲が、この海域にもはっきりと現われています。
そして、この時、半島の陸地から数十キロまでの海は晴れているのです。西春様の星が現われ
るのは確かにこんな夜なのでしょう。

©えびなみつる

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