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星の絵はがきbyえびなみつる

2008年12月号   暖かな星雲
 

 東京の星が一年中で一番良く見えるのが暮れからお正月の三ヶ日である。西高東低の気圧
配置と強い季節風のためにおおむね良く晴れ、空気も澄んだ日が多い。夕方、100Km彼方の
富士山がきれいなシルエットで見えるようなら、その夜は星を期待してもいいだろう。
「東京では星なんか無理」というのが常識になってしまっているが、実はそうでもない。良く晴れ
た、月の無い夜。街灯の明りを避けるだけでオリオンの大星雲を見つけることもできるのだ。

すばるが秋の気配を連れて来るように、オリオン座は冬の木枯しと結びつく。しかし、立ち止って
大星雲を探すこの時期、必ず目に入って来るのが家々のイルミネーションだ。窓辺の小さなツリ
ーやリースに灯る明りには濃厚に人の気配と願いが込められている。

そんなわけで、ボクにとってM42だけはどこかホッとする暖かな星雲なのだ。


©えびなみつる

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